キッチンカーで笑顔に 賑わいづくりや高齢者の見守りにも一役…地域の課題解決に期待【鹿児島発】

鹿児島県・種子島の西之表市で3つの校区が共同で運営するキッチンカーが誕生した。取り組みの背景には、過疎化が進む中、3つの校区が共通で抱える課題があった。
キッチンカーで地域の課題を解決!
11月6日、西之表市で開かれたイベントに1台のキッチンカーが出店していた。キッチンカーの名前は、種子島弁で「集まって」を意味する「もよーて」だ。西之表市の安城・立山・古田の3つの校区が共同で運営する。

この日はイベントでの出店だったが、普段は平日のランチタイムに日替わりでそれぞれの校区の中心部に赴き、地元の食材を使った弁当や総菜などを販売する。

このキッチンカーの誕生のきっかけとなったのは、2021年10月に開かれた地域の課題解決について話し合うワークショップだった。
3つの校区が共通して抱える、少子・高齢化の影響による人手不足や資金不足といった課題。その解決に一役買う案として上がったアイデアが、キッチンカーの導入だった。

西之表市地域支援課 安城校区集落支援員・川畑美和子さん:
校区の稼げる道もないし、働くところもないし、みんなでワイワイ集まる機会もないということで、ふと思いついたのが、ご飯の提供だった

西之表市地域支援課 安城校区集落支援員・川畑美和子さん:
配達したら見守りもできるし、時には手の込んだご飯も高齢者に食べてもらえるし。それで校区の高齢者が元気になってくれればなというのが、私は一番です
評判は上々 20分ほどで完売
そして11月15日。いよいよ「もよーて」が本格稼働する日を迎えた。
県市町村振興協会の助成金や、西之表市の補助金などを活用して、中古のトラックからキッチンカーに生まれ変わった「もよーて」。

弁当50個を用意するため、調理は休校中の立山小学校の給食室で行う。
早速、地域の人たちからの差し入れもあった。
記者:
地域の人たちが提供してくれたものは?
もよーてスタッフ:
カボチャとサトイモを提供してもらった

記者:
使ってくれみたいな状況だった?
もよーてスタッフ:
そんな感じ
立山校区の男性:
ここの体育館の裏側で、ここ用に僕は(野菜を)作ったんですよ

記者:
無料で提供する?
立山校区の男性:
もちろん! そのために作ったから
地域の人たちとの交流を重ねながら完成したこの日のメニューは、キビナゴの天ぷらや鶏のみぞれ煮などが入った「まぜご飯弁当」。おかずも販売する。

もよーてスタッフ:
きょうは、初回限定のサービス品でお餅を入れます。よもぎ餅!
準備を終え、「もよーて」が出発した。この日の出店は古田校区。出店場所では、地元の人たちが到着を待っていた。
もよーてスタッフ:
キッチン「もよーて」オープンします。みなさんお待たせしました
オープンと同時に、次々と弁当が売れていった。

買い物客に「これはサトイモです」、「お吸い物が1つつくので」とお弁当の説明も行うもよーてのスタッフたち。
買い物客:
また何回も来たい。おいしい
買い物客:
最高にいいですね。みんなで寄るっていうこともいいし、食べ物も新鮮なので楽しみ
用意していた弁当は、20分ほどで完売した。

西之表市地域支援課 安城校区集落支援員・川畑美和子さん:
ちょっと一安心かな。あす、あさってもありますけど、ちょっとつかめたかなという感じですね。完売です、ありがとうございました。みんな喜んでもらえたような気がします
弁当の配達が“高齢者の見守り活動”に
翌日…この日は弁当の配達もあった。キッチンカーから軽自動車に乗り換えて、予約のあった家に向かう。こうして、地域のにぎわいづくりだけでなく、高齢者の見守り活動につなげることもこの事業の狙いのひとつだ。

「大変だと思いますけど、もらう人は楽しみにしています。頑張ってもらいたいと思います」と、地元の住民も満足していた!
西之表市地域支援課 古田校区集落支援員・上薗洋子さん:
古田の校区の方にとても助けて頂いたので、少しでも恩返しができるように、私も楽しいですし、来てくださる方も「楽しい」を目指して頑張りたいと思います

西之表市地域支援課 安城校区集落支援員・川畑美和子さん:
私もたくさん安城の人に助けてもらってるし、今度は私が何かできることがあったら恩返しがしたいなといつも考えてたので、これが続けられるように頑張りたいと思います

地元の課題を解決していきながら、たくさんの笑顔もつくるキッチンカーの今後の活躍が期待される。

鹿児島テレビ
2022年11月28日RT(15)
見 守(KEN MAMORU)

見 守(KEN MAMORU)

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