世田谷区長選挙に立候補した2氏の経歴・政策まとめ

任期満了に伴う世田谷区長選挙が4月16日告示、4月23日投開票の日程で実施されています。今回の世田谷区長選挙には届け出順に自民党と日本維新の会が推薦する新人の内藤勇耶氏(29)、現職の保坂展人氏(67)の無所属2名が立候補しました。
内藤勇耶氏は東京都世田谷区生まれ、東京大学卒業。財務省に入省し、財政投融資や四国の脱税の取り締まりを担当。非営利プロジェクトで就職活動支援も行う
内藤氏は1994年東京都世田谷区生まれ、東京大学卒業。学生時代にベンチャー企業の立ち上げに参加しました。卒業後は財務省に入省し、財政投融資・産業投資や四国の凶悪脱税犯の取り締まり等を担当。また友人30人とともに無償兼業で非営利プロジェクト「就職活動支援塾」を開講しました。
内藤氏が掲げる政策とは
内藤氏は自らのホームページにおいて以下の施策を公表しています。
01 日本一子育てのしやすい街せたがやへ
・児童手当の所得制限をなしに
国よりも早く、区の独自財源で
・保育園・幼稚園に通いやすく
第一子から&幼稚園も負担軽減で、
共働き世帯にも専業主婦世帯にも優しく
・学校給食をずっと無償に
現区長案:選挙のある2023年限定
→内藤案:恒久的無償化
・全国初!制服を無償に
・子どもと同じスペースで働けるように
赤ちゃん見守りサービスつきのコワーキングスペースへの補助
・新BOP(学童)を20時まで延長
通勤時間の長い世田谷区民がフルタイムで働けるように
・育休手当を10割支給へ
・子育てにやさしい企業を増やす
02 住みやすさ日本一の輝く街せたがやへ
・せたpayによる生活費補助
物価高で苦しむ今こそ消費税10%の還元を
・狭い道路や開かずの踏切の改善で安全を
50年放置された道路・踏切の工事を再開し、危険を減らす
・犯罪発生数第2位から脱却すべく住宅街に防犯カメラ設置
現職区政の12年間で犯罪発生数第2位にランクイン
・区役所や総合支所に行かずに地域や在宅で手続きや相談を可能に
まちづくりセンターやスマホで全ての悩みが解決するように
・地域包括ケアシステムの確立
住み慣れた地域にいつまでも暮らせるように
・将来の大規模災害や、未知の感染症に備えた医療体制の整備
・学校の建て替え促進で避難時の安全を確保
旧耐震・築50年超の小中学校を建替え安全を確保
03 シニアが日本一輝く街せたがやへ
・グループホームに入居しやすく
300名分のキャパシティ増加で待機者数を減らす
・認知症でも安心できる社会の実現
万が一の徘徊時の事故は保険で区が賠償の負担を
・からだの衰え(フレイル)を予防
フレイルチェックの促進、せたpayと連携した健康ポイントの仕組みづくり
・健康な食生活で毎日元気に
会食サービスの提供、配食サービスの活用促進
・お買い物サポート
移動式スーパーの誘致・普及でお買い物を便利に
・車がなくても住みやすく
巡回自動運転者の導入、オンデマンド交通の拡大
・デジタル化の応援
まちづくりセンターを活用し、オンラインサービス・スマホの利用方法を解説
04 女性が自分らしく快適に過ごせる街せたがやへ
・夜道を安心・安全に
蓄光素材を活用して、暗い夜道をエコに明るく
・痛くない乳がん検査を選べるように
無痛MRIを補助対象とするために国と連携
・急な体調変化でも安心
学校や公共施設に無償の生理用品を設置。生理の貧困も解決
・職場で長く活躍
区の女性上級管理職の割合を30%へ
・いきいき働きやすく
再就職をサポート
・子育て中もほっと一息
専業主婦でも利用できる、ちょっとしたお出かけの際の預かりサービス
・男性の家事・育児参加を促進
国と連携し、働き方改革や職場でのアンコンシャスバイアスの解消に向けた取り組みを推進
05 10~20代が希望を持てる街せたがやへ
・専門学校・大学への進学をサポート
区独自の返済免除型奨学金の創設で、進学を後押し
・ひとり暮らし@世田谷を応援
U30向けに安価で快適な住居を提供し、自立をサポート
・社会と繋がる学校教育
教育現場での外部・専門人材の活用促進により、学びの質向上&教員の負担軽減
・10代にもキャリアを考える機会を
中高生向けを含む、インターンシップ・職場体験の受け入れを促進
・才能や個性を発見し、伸ばす教育
・海外留学支援
国と連携し、国際社会で活躍できる世田谷人材の育成に取り組む
06 現職区長の公約違反!
たった4年で2500万円の退職金の復活を許さず、民間準拠に
07 増税反対!
区民のために「稼ぐ区政」への転換で、税以外を財源に住民サービスの向上を
08 現職区政で363億円のふるさと納税赤字をストップ!
ふるさと納税をしない人限定の還元策を導入へ
09 スタートアップ投資や産業創造拠点の整備等を行い、産業創造・大企業誘致・地域経済活性化を
保坂展人氏は宮城県仙台市生まれ、東京都立新宿高校中退。教育問題を取り上げるジャーナリストとして活動後、衆議院議員を3期、世田谷区長を3期務める
保坂氏は1955年宮城県仙台市生まれ、東京都立新宿高校中退。 中学校卒業時の「内申書」をめぐり16年にわたる内申書裁判の原告となったことをきっかけに、教育問題を中心に取材するジャーナリストとなり、80年代半ばから「ミスターボランティア」こと故・牟田悌三氏と世田谷区と共同で「いじめ」問題に取り組みました。1996年から衆議院議員を3期11年務め、2011年の世田谷区長選挙で初当選。以降3期連続当選しました。今回は4期目を目指しての立候補となります。
保坂氏が掲げる政策とは
保坂氏は自らのホームページにおいて以下の施策を公表しています。
1 いのち最優先で福祉と災害対策を充実
▶ 新型コロナ対策は、「世田谷モデル」で高齢者施設と区民のいのちを守る
▶ 28 カ所の「福祉の相談窓口」を活かし、障害者・難病者の生活・就労支援
▶ 新庁舎に「災害対策本部」 を移転し、機能強化
▶ グリーンインフラで、大地とみどりの保水力を高める水害対策へ
▶ 2030年度 57.1% 温室効果ガスを削減、2050年の排出実質ゼロをめざす
2 切れ目なく実現子育て支援
▶ 2023年度、区立小中学校の給食費無償化
▶ 4月、出産一時金5万円を区独自助成、高校生までの医療費無償化
▶ 保育の質を維持し、待機児童ゼロ。学童・新BOP を 19時まで延長
▶ 医療的ケア児・障害児と共に学ぶ、真のインクルーシブ教育をめざす
▶ 児童館・青少年交流センター拡充、オルタナティブスクール構想具体化
3 地域経済と街づくりを区民参加で
▶ 元世田谷ものづくり学校を、起業・交流のワクワクする拠点へ
▶ 下北沢から二子玉川、三軒茶屋で次世代につなぐ住民参加の街づくり
▶ 「せたがやPay」 を活用し、地域産業と区民生活を応援
▶ 上用賀公園拡張用地を防災・スポーツ拠点へ、総合運動場等のリニューアル推進
▶ 新たな区民会館ホールを機に、「演劇・美術・音楽」の文化芸術政策を充実
推進 区政改革
区制90周年を迎えて先人たちが築いたせたがやを未来へ。
住民自治のもとに、区民・事業者・区の構想力を高め、「コミュニティ」・「居場所」・「プラットホーム」を区政運営の土台にすえて区政改革を進めます。
緊急重点1 新型コロナウイルス感染症対策
これまでの約3年間の経験を活かし、コロナ禍からコミュニティ活動や地域経済、まちづくり等地域社会の復興を進めます。
緊急重点2 災害に強いみどりのまちづくり 世田谷発エネルギー改革SDGs
「世田谷区気候非常事態宣言」のもとで地震・台風など災害対策に加えて、異常高温や大雪など気候危機に対応出来る機敏な危機管理体制を構築します。
日常の中から環境と共生する暮らしを築き都市基盤を整えます。
主要施策1 子ども・若者教育
・乳幼児・在宅子育て支援
・世田谷区児童相談所の開設
・教育の推進
・子ども・若者支援
主要施策2 地域福祉の@世田谷モデル」を定着させます
・高齢者福祉の推進
・障碍者福祉の推進
・地域で支える福祉基盤
主要施策3 人権と多文化共生と多様性尊重するまち 地域循環型経済をまわす
-多様性尊重、SDGs、文化、平和人権、地域産業-
・スポーツ、多文化共生、国際交流
・せたがや産業の基盤 働く環境

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