鳥取市が熱中症対策に注力…独居高齢者に温・湿度計配布・「クールシェルター」各地に

鳥取市が75歳以上の高齢者に配る温・湿度計のサンプル
鳥取市はこの夏、新たな中症対策に乗り出す。一人暮らしの高齢者に温・湿度計を配って自発的な予防を促すほか、商業施設などの協力で市民らが一時的に涼める「クールシェルター」を各地に設ける計画だ。
温・湿度計は、笑顔からしかめっ面まで4段階の顔パターンで熱中症のリスクを知らせる機能付き。見守り活動にあたる民生委員を通じ、独居の75歳以上約3600人に配って予防を呼びかける。
アンケートにも協力してもらい、毎日の数値や体感した暑さ、体調を記録。エアコンを利用したかなども記してもらうことで、早めに予防する意識を養ってもらう狙いだ。
クールシェルターは公共施設のほか商業施設や鳥取砂丘周辺の飲食店にも協力を呼びかけ、専用のステッカーを貼り出して利用を促す。熱中症予防の動画もつくり、地域の健康教室などで活用していく予定だ。
総務省消防庁によると、2022年5~9月に鳥取県内で熱中症により救急搬送された人は552人。人口10万人あたりでは99・75人(全国平均56・31人)で、全国最多だった。
砂丘観光で体調を崩すケースの多発が影響しているとみられるが、自宅や農地で倒れる高齢者も目立つという。そこで市は自治体に効果的な熱中症対策を促す環境省のモデル事業に応募。全国6自治体の一つに選ばれ、550万円の事業費を得た。
市保健所の担当者は「人ごとだと思わず、適切に予防していく意識づけを進めたい」と話している。

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読売新聞オンライン
2023年5月6日RT(12)
見 守(KEN MAMORU)

見 守(KEN MAMORU)

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